サラリーマンを辞めたけれど、また戻った人のブログです(少し子育ての事も)

サラリーマンを辞めて会社に属さず生きていく事に決めたけれど、また戻った人のブログです。2018年に娘が産まれたので、子育ての事も書きます。

「○○、△△歳定年説」って本当の話なのか

 

 「○○、△△歳定年説」という言葉は、働いている場所でも、ニュースでも、たまに聞く言葉だと思います。

私のようにIT業界で働いていると、「プログラマー35歳定年説」なんて言葉があったりします。

 

でも、そんな年齢になって思う事ですが、あまりそういう実感が無いんですよね。

いや、私が鈍感なだけかもしれませんが。

(というか、私自身は「プログラマー」という職種では無いですが。)

というより、「プログラマー35歳定年説」という言葉自体、何だか的外れな気がするんです。

 

新卒で入った会社で集合研修の時にも言われました。

プログラマーは35歳定年だと言われている。だからプログラマーよりも仕事の領域が広いSEを目指しなさい。」

???

今、そんな歳を過ぎて、この言葉を思い起こすと、やっぱり的外れです。

(この会社は早く辞めて良かった。)

 

先日、こういう話を聞きました。

話していたのは、そろそろ35歳に差し掛かる「プログラマー」として働いていると言う人です。

ある会社に新卒で入ってから同じ現場で長く働いているとの事です。

「自分は上流の設計とかマネジメントとか率先してリーダーになるとか興味が無いし、技術だって今まで使ってるもので用が足りますし、今の仕事が居心地がいいんです。」

「でも長く同じ仕事に取り組んでいるのに、全然給料が上がらないんです。」

「あと、自分は社歴が長いと自認しているんですけど、なぜか自分じゃなくて若手ばかりに新しい仕事にチャンスがあるような気がしていて何でだろうって思うんです。」

「こういう状況だと、プログラマー35歳定年説って本当だったんだなって思うんです。」

 

うーーーん、あくまでも個人的な意見なのですが、この話を聞いて更に「プログラマー35歳定年説」という言葉が的を得ないと感じてしまいました。

 

そもそも、IT業界には35歳を過ぎても優秀で、日々技術を探求し、技術を世の中に広めようと努め、業界をリードするようなプログラマーの方は沢山いらっしゃいます。

そういう方々に対して、この「プログラマー35歳定年説」という言葉が、とても失礼だと感じるのです。

 

こうなってくると、「プログラマーだから」「プログラマーじゃないから」とか関係無く、世の中全体に言える事じゃないかと思うのです。

そういう意味で35歳を越えるにあたって意識しなければいけないのは、以下のような事かなと思います。

  • その時代に合わせて新しい事に意欲的に取り組む事。
  • 歳相応、経験相応の振る舞いが出来る事。

 

もちろん、うまく上級管理職や取締役への出世コースに乗れてしまった人は、貯金でうまく走り抜ける事が出来るかもしれませんが、ほとんどの人はこれらを意識していかないといけないのかなと思います。

一番大きいのが、これまでの日本経営的な年功序列が崩壊している事でしょうか。

同じ事をしていても報酬は上がらないですし、社歴が長いからと言ってチャンスは来ないという事を実感しています。

きつい言い方をしてしまうと、同じ事しかしたくないのであれば、「○○、△△歳定年説」なんて言っていないで、その報酬で我慢するしかないのではないのでしょうか。

 

私自身も見えていない面もあると思いますが、言葉に違和感を感じたので書いた次第です。